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2022年5月、僕たちは大阪にいた。仕事の打ち合わせでも観光でもない。NEWとPATTERN PLANNING、事務所を共有する2社合同の「研修旅行」と銘打って、初めて全社員で海を渡った。なぜ大阪にやってきたのか。それは僕たちが携わったオープンしたばかりのお店があって、そして全員でインプットにつながる深い体験を共有したいと思ったからだった。
はじめての道外研修旅行へ
オープンしたお店は、2つあった。ひとつはカジュアルに中華料理を楽しめる「餃子イエスタディ」。もうひとつは中華の巨匠が監修した、本格料理を楽しめる「第二アイヤー本店」。どちらも大阪の天満という街にある。
天満は繁華街である梅田のひと駅東どなり。JR大阪駅からは歩いて20分くらいの場所だ。一言で言えば、雑多。ゴチャゴチャと入り組んだ路地に、小さな店がひしめき合う。それでも不思議な居心地の良さがある。ディープな魅力は一度来た人を深みにはまらせ、「また天満で飲みたい!」「早く天満に行かなきゃ!」と一種の禁断症状すら発症させることもある(らしい)。ここにオープンした2店舗と、天満の空気を味わうこと。それがこの研修旅行の大きな目的だった。
CTS発→OSA行き
集合は5月21日(土)の昼。一足先に着いていたのはガールズチーム。いちばん最後は、我らがシャチョーのノリオさん。見知らぬ街で、向こうから知っている顔が歩いて来るのはなんだか面白い。
最初に向かったのは、テラス席のあるレストラン。川沿いにあるから、肌に触れる風も心地良い。5月の北海道にはない陽気の中で食べるランチは格別だった。
今回の研修旅行は、実は集合だけ決めて、出発の時間はまちまちにした。ギリギリに出発した人もいれば、前日夕方から大阪に入ってすでに満喫している人も。ここまでの過ごし方のこと、大阪の街のこと、すでにみんな話したいことが溢れていた。
いざ、餃子イェスタデイへ
夕方を過ぎて、まずは念願の餃子イェスタデイへ。引き渡しを担当したノリオさんとインテリアデザイナーのタクを除いて、リアルな姿を見るのはみんな初めてだ。自分たちの頭と手で作り上げたものが、いま目の前にある。そしてその場所がお客さんで賑わっている。広がる光景には、心動かされるものがあった。
ぴょんが泣いていた
クリエイティブに携わるとは、ただカッコいいデザインを作ることじゃない。看板をキレイに仕上げて終わりでもない。そこに人が集まって、食事と会話を楽しんで、幸せな記憶が心に刻まれる。そして話題が街に広がっていく。そんな「現象」を作り出すことだと僕たちは考えている。だから実際にそれを目の当たりにすることができて、本当にうれしいと思えた。 このとき「ぴょん」ことデザインチームのお兄ちゃん的存在、石塚が、ぽろぽろと涙を流し始めた。きっといろんな想いが溢れ出したんだろう。
仕事をしていたら、もちろんしんどいこともある。アイデアが出ないとか、締め切りに間に合わないとか、仕事以外のことで感情が持っていかれることだってある。それでも、世の中に幸せな現象を作り出すことができて、それを同じ志を持つ仲間たちと分かち合えたら。これまでやってきて本当に良かった、頑張りが報われたと感じられる。 みんなぴょんの姿を見て笑っていたけど、グッと涙をこらえたのは、きっと自分だけじゃないと思ってる。一つの喜びを分かち合える最高な仲間の存在に、改めて気がつけた研修旅行だった。
研修の様子はNEWのInstagramのハイライトにアップされているので、そちらもぜひチェックを。