DESIGN2023.04.29

そのポジ捨てちゃうなら、フォトT 作らない?

  • #グラフィック
  • #パニューン
  • #自社事業

目次

捨てられるはずだった数百枚のポジフィルムから生まれたフォトグラフィックブランド。

海外で撮った父親のライブラリ

事務所のPattern planning 若菜ちゃんの父親は商業カメラマンを生業とし、若き頃に精力的に撮りためた海外の写真がたくさんあるという。しかもデジタル以前の貴重なポジフィルムで。

捨てる前に一回見せて欲しいという事になり、大量のポジを事務所に持ってきてもらった。

一枚一枚を見てみると、全て40数年前の海外で撮影したものばかりで、とてもテンションが上がったのを覚えている。まるでタイムスリップしたかのような〝いい感じ〟の質感のものばかり。

父親から譲ってもらった昔の画像を娘が付加価値をつけて再現する。
捨てられるはずだったものをリユースする、昨今主流のSDGs的にもハマっている。

「よし!作ってみよう」

ライトな号令と共にこのTE2ZOはスタートした。

数百枚?数千枚?からPick up

早速、大量のポジから今回の1軍をピックアップすべくライトテーブルをメルカリで購入し眺め出すこと数時間。事前に決めたコンセプトに沿った画像をポジ山の中から一枚一枚チェック。

ようやく厳選した数枚を使って実際にデザイン開始。コンセプトに沿ったデザインに仕上げるべく各々が想い思いに微調整を繰り返し数種類のデザインが完成。

ついに完成〜LOOK BOOKの撮影へ

ボディも今のトレンドを意識したものを探しだし印刷へ。仕上がりを楽しみに数週間。ようやく完成した数種類のTE2ZOスウェットとTシャツ達!愛でタイムもそこそこに各種商品の検品を。続いてTE2ZOの世界観を伝えるツールとしてLOOK BOOKの撮影へ。カメラマン、ヘアメイク、スタジオ、モデル、ロケーションはクライアントや知り合いに協力していただき敢行。

こうして数々の協力の上に完成したTE2ZOは無事リリース。お陰様で好評で、各方面からご注文いただいてます。


父から娘へ
手渡されたのは捨てられるはずだった
数百枚のポジフィルム
ライトボックスに並べると

そこには海外の景色が広がっていた。
40年前に父が見た、私の知らない光景に

私なりの答えを探すしていく



数十年前に様々な想いを込めて撮影された一枚一枚の父親の写真。時代を経て〝ANSWER〟として娘の独自の解釈から新たな価値を入れて再構成したプロダクトは、当時の価値とはまた違った現代の答えを重ねアップデートされ表現されたのではないかと思っています。

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